格闘ゲーム大会GODSGARDEN ONLINEが開催中 -勝者ではなく強者を決める真の闘い-

 日欧米を中心に盛り上がりを見せている格闘ゲーム大会の中で、「大会に勝つ者ではなく真に強い者を決める」というコンセプトのもと、ユニークなルールで大会を開催している集団がいる。日本を拠点に活動するGODSGARDENだ。

 EVO2010などに代表される一般的な格闘ゲーム大会は、3ラウンド制2本先取のもとで試合を行い、勝ち進んだ者同士が決勝を行ういわゆるトーナメント方式を採用しているが、ひと勝負あたりの試合数が少なく一度限りの真剣勝負が求められる中で、ちょっとしたキャラクターの操作ミスで優勝候補が予選敗退したり、数百人が観戦するという会場独特のプレッシャーの中で普段の実力が出せないまま消えていく人も少なくない。

 もちろんそういったここ一番の勝負強さや大番狂わせといった要素もゲーム大会の醍醐味ではあるが、GODSGARDENが開催する大会ではそういった要素が極力排除され、単なる格闘ゲーム大会の勝者ではなく実力的に最も強いプレイヤーが決まるように設計されている。

↓普段の大会では勝者は決まっても強者が決まるとは限らない。

 例えば現在開催されている「GODSGARDEN ONLINE」は、1キャラの固定性のもとで、99秒2ラウンド先取制、10試合先取で勝利というルールを採用しており、最短で20試合、理論的には最大57試合の長丁場(3ラウンドx19試合)もあり得るという、一般の大会に比べて非常に長い時間をかけて決着が付くようになっている。

 また、対戦の様子はUstream(ユーストリーム)を通じてライブ配信され、後日ニコニコ動画YouTubeにアップロードされることになるが、試合自体はインターネットを通じたオンライン対戦で行われるため、参加者側は普段のリラックスできる環境で思う存分実力が発揮できるように配慮されている。

 さらにこれだけの長丁場になってくると、極端なキャラ差の組み合わせにおいては、不利な側の勝利が絶望的になることも考えられるため、参加者全員に相手を指名できる「指名権」と、それを拒否できる「拒否権」が認められている。

↓長い時間をかけプレイヤーの実力をじわじわあぶりだすGODSGARDEN ONLINEは、さながら格闘ゲームペナントレースといったところか。

 今回のGODSGARDEN ONLINEは、世界チャンピオンのウメハラ氏をはじめ、マゴ氏、ときど氏など日本屈指の強プレイヤーが参戦していることもあって、海外の格闘ゲーム系ニュースサイトもこぞってこの大会の様子を取り上げ、来月開催されるEVO2010に備えて各プレイヤーの動きを熱心に研究しているようだ。

↓GODSGARDENの大会について思いを語るウメハラ

GODSGARDEN : http://godsgarden.jp/