パキスタン政府、国内からのYouTube、Facebookへの接続を遮断 -Facebookでのイスラム教関連イベントに反発-

 SNSサイトのFacebookで個人が開催した「イスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の絵を描こう」というイベントに対して、パキスタン国内のイスラム教徒らが一斉に反発し、現在国内の数箇所で大規模なデモに発展している。

 これを受けて、パキスタン最高裁は、パキスタン国内からのYouTubeFacebook、およびWikipedia内の一部の関連文書に対するアクセスを完全に遮断するよう、国内の全てのインターネットプロバイダに通達した。

 これに対し、YouTubeは「可能な限り早急にサービスを復旧するように努めるが、我々はアップロードされた全てのコンテンツについて表現の自由の下に取り扱っており、慎重に検討したい」とのコメントを発表している。中国市場からの撤退を決断したばかりのGoogleが、今回の事件でどのような対応をとるのかにも注目が集まっている。

情報ソース:http://www.reuters.com/article/idUSTRE64I29P20100519