マイノリティ・リポートの世界が現実に!-MITが開発した魔法の手袋-

 トム・クルーズ主演の人気SF映画マイノリティ・リポート」で、主人公が手をかざしながらコンピュータを操作するカッコイイシーンがありましたが、その世界がいよいよ現実のものになりそうです。

 サーカスのピエロが使ってそうな鮮やかな色彩の手袋を使って、コンピュータの中で自分の手の動きをリアルに再現する「Real-time hand-tracking」システムを考案したのは、MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究生 Robert Wangさんと、Jovan Popović教授。

 手袋をはめて手を動かすことで、コンピュータに接続したカメラがその色彩パターンを読み取り、コンピュータ上に手の動きを計算して表示するという仕組みで、再現精度も高くタイムラグもほとんどありません。

 手のジェスチャーの再現だけでなく、コンピュータの中のポリゴンデータをつまんで動かしたり、画面全体を回転させたりといった操作もできるようになっています。

 将棋やトランプなどのテーブルゲーム、ゴルフや野球などのスポーツゲーム、ペット飼育ゲームなど、様々なジャンルのゲーム開発に応用が利きそうなこのシステム、ひょっとしたら次世代ゲームコンソール機のコントローラーに採用されるかもしれませんね。

情報ソース:Real-Time Hand-Tracking with a Color Glove