韓国、StarCraft II の未成年レーティング認可に難色 -未成年のプレイが禁止になる可能性も-

北米ブリザード社のSF-RTS(リアルタイムストラテジー)ゲーム、StarCraftスタークラフト)と言えば、韓国では1998年の発売から10年以上経った今でも人気ゲームランキングのトップに君臨し、全国のネットカフェなどで大会が開かれたり、大会の賞金を稼ぐプロゲーマーが誕生するなど、今や韓国の国民的オンラインゲームといっても過言ではないほどに人気のあるタイトルだ。

そのスタークラフトの続編として今年発売が予定されている StarCraft II について、韓国・文化体育観光部のゲームレーティング協議会は、StarCraft II のレーティングを暫定的に成人向けとし、未成年のプレイを認めない意向を明らかにした。ただしこれはあくまで暫定的な措置で、今後ブリザード社との協議を重ねながら最終的な結論を出していくとのこと。

リザード・コリア社側はこの暫定措置に対し、現在社内で協議中であり、異議を申し立てるかどうかの決定もしていないとしている。もし、前回のスタークラフトの時と同様に、レーティング協議会の意向に沿ったかたちでゲーム内容を見直し修正をかけることになった場合、韓国での StarCraft II の今年中の発売は絶望的となる。ブリザード社は、北米で既に12歳以上推奨のレーティングを獲得しており、4月中にもRC版(リリース候補版)を局に提出し、再審査を要請する見込み。

前回お伝えしたように、現在韓国では、未成年のオンラインゲーム依存症や、それがきっかけとなっての死亡事故などが相次ぎ、世論のオンラインゲームに対する風当たりが非常に強くなっている。これを受け、政府側でもゲームのプレイ時間を制限する様々な規制を検討しており、この超大物タイトルがどのようにで韓国で認可されリリースされるかについて、ゲームファンのみならずゲーム業界の各方面からも注目が集まっている。