子供がプログラムを学ぶために人気ゲームをコピーするのは是か非か?

 子供のころギターやピアノなどの楽器をやってた人なら、誰もが一度は自分のお気に入りのアーティストの楽曲を耳コピーして演奏したことがあると思いますが、ゲームプログラミングを学ぶために「パックマン」を無断で流用した子供が、版権元のバンダイナムコより該当のコンテンツを削除するように求める公式の通知を受け取っていたことがわかり、インターネット上で賛成派・反対派を巻き込んでの大論争に発展する騒ぎとなっています。

Scratch公式ページパックマンポケモンなどの人気ゲームを模倣したと見られる作品も多い。

 問題となっているのは、フリーのプログラミング言語「Scratch」※を利用して作られた「パックマン」のコピー作品が、Scratchの公式サイトにひとつのプロジェクトとして登録されていたもので、画像共有サイトのフリッカーバンダイナムコからの公式の警告文がポストされその存在が明らかになったものです。

※Scratch = アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)が、子供たちに楽しみながらプログラミングを学んでもらおうという目的で提供しているフリーのプログラミング言語

 現在は該当のプロジェクトページは丸ごと削除されてしまっているようで、果たして誰がどのような目的でこのコピー作品を作ったのかは謎に包まれたままですが、事件が知られる発端となったこちらの掲示板では「子供に著作権について教える良い機会だ」などの賛成派と、「人気作品のコピーはプログラマーを目指す者なら誰もが通る道だ」との反対派を中心に、激しい論争が繰り広げられています。

情報ソース:NAMCO Demands Takedown Of Pacman Game Created By Kid Using MIT's Scratch Programming Language | Techdirt