オンラインゲームの景品にダッチワイフが登場 -過熱化する中国オンラインゲーム市場競争-

 来年にはユーザー人口2億人を突破するともいわれる中国のオンラインゲーム市場。国内のゲームパブリッシャーによるシェア争いも年々激しさを増してきており、ついにゲームの販促景品に日本製の高級ダッチワイフが出現し話題になっている。

 販促景品にダッチワイフを採用しているのは「戦神不敗(WAR HERO ONLINE)」というMMORPGで、公式サイトの特設ページでは、デジカメやアーミーナイフなどの景品にまじってボンテージスーツに身を包んだダッチワイフの姿が確認できる。

↓景品に登場した日本製高級ダッチワイフ。ちなみに中国での呼び方は「充気娃娃」(空気を入れて使う女の子の意)。

 この前代未聞の過激な景品に中国のオンラインゲームコミュニティも大興奮、景品の是非について賛成派・反対派を巻き込んでの大論争が巻き起こっている。おりしも数日前には中国当局が、オンラインゲームの宣伝広告について公序良俗に反する内容の活動を行ってはならないとの通達を出したばかりのタイミングだけに、反対派のユーザーからは国家の秩序を乱す重大な違法行為だとの指摘も多数寄せられたようだ。

 これを受けゲームの運営側も公式アナウンスを発表し、本景品は現在中国で問題になっている男女の性別比の不均衡を是正するために有効であり、またオンラインゲームユーザーの大半を占める成人男子のストレスを発散し、健康で文化的なゲーム生活を送るために必須のアイテムであると説明している。

↓サクラの女性ユーザーの写真で男性ユーザー釣る広告。中国のオンラインゲームではよくあること。

 中国のオンラインゲーム市場では、WoWやリネージュなどの海外デベロッパーの人気作品を真似た亜種が氾濫し、コンテンツの内容では差別化が図れないこともあって、1人でも多くの成人男性ユーザーを取り込もうと「女性」をキーワードにした販促活動が過熱化していることから、今回このようなキャンペーンが行われたのも自然な流れといえよう。

 ちなみに本キャンペーンの賛成派の間では、日本のダッチワイフの製造技術は神の域に達しているという、ありがたいんだかありがたくないんだか、よくわからない賞賛の声もあがっている。

情報ソース:http://micgadget.com/5786/sex-doll-becomes-prize-award-for-chinese-online-game/
戦神不敗公式サイト:http://www.zhanshenbb.com/