iPhoneOS VS Android 一騎打ちの構図が浮き彫りに -加熱するモバイルOSシェア戦争-

 モバイル広告事業を手がける米・AdMob社の最新のレポートによると、同社の広告配信トラフィックにおける各スマートフォンOSが占めるシェア率について、iPhoneOSが引き続き50%前後を維持し続ける中、Androidが猛烈に追い上げていることがわかった。

 特に2010年3月は、12社から合計34機種のAndroid搭載スマートフォンが発売され、北米ではついにiPhoneOSのシェアをAndroidが逆転するという現象も見られた。

 iPhoneOSについては、今夏の発売と噂されているiPhone4Gの登場により再びトップシェアに返り咲く可能性が高いと見られているが、一方でAppleが独自に展開する広告プラットフォーム iAd により、AdMobの広告シェア自体がマイナスの影響を受けているのではないかという見方もある。

 なお、AdMobのレポートを分析し記事を掲載している技術系情報サイト ArsTechnica のデータでは、同サイトにアクセスがあったスマートフォンのOSのうち、71%がiPhoneOS、24%がAndroidとなっており、こちらではAppleに軍配が上がっている。

 日本市場でも、好調にシェアを伸ばし続けるiPhoneに対し、NTTドコモXperiaソフトバンクのHTC Desire、auIS01など、Androidを搭載したスマートフォンが次々に登場し、シェア争いが激しくなっている。

 通信キャリア、アプリ、広告、対応機種など、全てを巻き込んでのスマートフォンOSシェア争いは、世界中の市場で今後ますます過熱しそうだ。


情報ソース:

AdMob March 2010 Mobile Metrics Report (PDF)

ArsTechinica Data suggests it’s out with the old, in with the new iPhone | Ars Technica