ウソかホントか?ゲーム業界にまつわる10大陰謀説 -んなこたーない。

記事原文はこちら:
http://news.vgchartz.com/news.php?id=7733


ソニーは全世界のPS3を遠隔コントロールしている

今年の2月末から3月にかけて発生したPS3PSN(PlayStation Network)の大規模障害。全世界を巻き込んでネットワークに接続しているPS3の全てがほぼ同時にPSNにアクセスできなくなり、ほぼ同時に復旧したという奇妙な事件だった。
きっとソニーPS3集中管理室では「ポチッとなボタン」が配備されており、巨大モニターで我々のPS3の使用状況が常に監視されているに違いない。ソニーは「うるう年」をPS3の内部クロックが誤認識したためと説明しているが、あやしいものである。


クリスマスシーズンにPS2が在庫不足になったのはイラクが買い占めたから

イラクサダム・フセインPS2を使って核ミサイルの発射台を作ろうとしていたという噂があるが、米国防情報局に残された当時の資料がそれを証明している。資料によると、2000年の10月から12月ごろにかけて合計4000台のPS2アメリカで発注されイラクに向けて出荷されたというのだ。国連の制裁を恐れたフセインが、核開発に必要なCPUを入手するためにカモフラージュとして購入したに違いない。
まあPS2のCPUで核ミサイルの弾道コントロールソフトを開発するには少なくとも数年の時間を要するわけだが・・・・。


Wiiの名前はネタである

最初にその名前が発表されたとき、なんだか間抜けなその言葉の響きに落胆した人も多かったのではないだろうか?当初の開発コードネームは「Revolution」(レボリューション )と呼ばれ、まるでゲーム業界に革命を起こしてくれるような、今までのゲームとは全く違った新しい遊び方を提案してくれるような、そんなハードになるに違いないと期待していた。だから Wii という名前が発表されたとき、誰もがそれをネタだ、何かの口コミ・プロモーション活動の一環なのだと信じて疑わなかった。いつか時が来れば「レボリューション」のようなクールな名前を改めて発表するんだろうと。
あれからはや3年が経過したが、まだ本当の名前は発表されていない・・・


ゲームハードメーカーは在庫不足を演出している

根も葉もない噂にすぎないが、ハードメーカーはハードの生産量を絞り、市場の流通量を少なくすることでわざと在庫不足の状況を作り出しているという噂がある。そしてゲームニュースサイトがその状況を見て「○○が今飛ぶように売れている!次回の入荷日は未定!」という風にセンセーショナルに報道するわけだ。メーカーも企業である以上、在庫のリスクを回避するために発売前には入念な市場リサーチを行い、販売予測をたてながら初回生産量を決定するが、もし販売開始時の売り上げが好調であっても自ら進んで工場にはたらきかけたり追加投資して生産数を上げることはしない。なぜならそうするほうが結局儲かるからだ。

まあゲームショップで某ハードが山積みになっている状況を見る限り単なる噂話といえそうだが・・・。


マイクロソフトはデジタルダウンロードを推進するために新しいメディアフォーマットをつぶしにかかっている

トランスフォーマーパール・ハーバーでおなじみのマイケル・ベイ監督の作品は、かつてソニーBlu-ray(ブルーレイ)と熾烈な規格争いを繰り広げたHD DVD方式を採用したことでも有名であるが、2008年にHD DVD陣営の中心であった東芝が全面撤退を発表した際にニューヨーク・タイムズに対して興味深いことを語っている。

「君たちはまだこの規格争いの全体像をわかっていない。HD DVDも、Blu-rayも失敗してほしいと思っているのは他でもないマイクロソフトなのだ。誰も気付いていないと思うが、彼らはデジタルダウンロードを映像コンテンツ流通の覇者にしようとしているのだ。」
「だからこそマイクロソフトは映画スタジオに1億円(100万ドル)をばら撒いて、まずHD-DVDの動きを完全に封じこめてしまったのだ。彼らはデジタルダウンロードの完全勝利の日まで市場をかきまわすだろう。」

昨今のBlu-Rayの流通状況を見る限り、マイクロソフトの陰謀は完全に打ち砕かれたようにも見えるが・・・


マイクロソフトはコンソールゲーム機を売るためにわざとパソコンゲームに力を入れない

数年前のGDC(Game Developers Conference)において、PCゲームの振興を目指す団体「PCGamingAlliance」の代表であるRandy Stude氏が、ルーカスアーツのスター・ウォーズを題材としたアクションゲーム「Star Wars: The Force Unleashed:」のパソコン版への対応の粗末さについて次のように痛烈に批判している。

ここ数年の間に全世界でXboxの性能を凌ぐパソコンが少なくとも1億台は売れている。だから、コンソールゲームをパソコン版に移植する際に、パソコンゲームはまだまだ一部のマニアのためだけのニッチな市場でしかないというのは、非常にばかげた話なのである。ルーカスアーツは、Wii向けのタイトルには非常に力を入れている。もちろん、あのスティックタイプのコントローラーを振り回してライトセーバーを疑似体験できれば面白いというのは良くわかるが・・。
彼らはもう長い間、パソコンゲームには力を入れてこなかったように見える。私の記憶では彼らがリリースして面白かったものと言えば、2002年の Jedi Knight 2 くらいのもんだ。

昨今のコンソールゲーム機がパソコンゲームを包囲しているような状況においては、PCGamingAlliance メンバーたちが、ゲームメーカーのパソコン版移植のやる気の無さは、Xbox を売りたいマイクロソフトの陰謀によるものだと主張するのも十分うなずける話だ。一説によると裏で巨額の資金が動いてパソコンゲームに光があたらないようにしているのだという噂もある。


ゲームメーカーはDRM(※)を使ってユーザーにコンソール機を買うようにしむけている

ゲームメーカーは自社のゲームタイトルにDRMを採用しわざとPCゲームプレイヤーに嫌がらせをしているのだ。3月に発生したUbiソフトDRM認証サーバーによる大規模障害のように正規にゲームソフトを購入したプレイヤーまで迷惑を被ることになってしまった悲劇を二度と繰り返すべきではない。

※デジタル著作権保護の仕組み


ゲームハードメーカーはハードを破壊する目的でパッチを公開することがある

ソニーは、数年前にPSP向けにリリースしたファームフェアパッチで、多くのPSPを使い物にならなくしたことがある。※1これは不正に入手したコピーソフトを使用しているユーザーに対してソニーがキレたからだという声があがっている。任天堂 Wii でも同じようなことがあった。あるファームウェアパッチで Homebrew (※2)対策が行われ、多くの Wii が使い物にならなくなってしまった。

※1(記者注)ソース不明。バージョン3.03のことか?
※2 Wiiエミュレータやゲーム、自作ソフトを動作させることができるクラックソフトのこと


Hulu はマイクロソフトの影響でPS3上で見れなくなってしまった

少し前にソニーPS3のインターネットブラウザに対して奇妙なアップデートを行ったことがあった。あるアップデートで突然PS3ブラウザで BBC iPlayer, Hulu, やその他のビデオストリーミングサイトが自由に閲覧できるようになったのだが、すぐに次のアップデートで再びブロックされてしまったのだ。これを受けてゲームファンの間では Hulu が訴訟を起こされたためとか、マイクロソフトが Hulu に金を配って PS3への配信を止めさせたとかいった噂がたっている。


DS のゲームにイスラム教のサブリミナルメッセージが入っている?

1ヶ月前、Rachel Jonesさんは、4歳の娘がかわいがっている人形が「Islam is the light」と子供に語りかけているのを聞いて腰を抜かしてしまった。そしてさらに8歳の娘に買い与えた Nintendo DSソフトの Baby Pals からも同じセリフが聞こえてくるのを知りもう一度腰を抜かした。

この事件はアメリカのキリスト教系団体を巻き込んでの大騒ぎとなり日本のおもちゃメーカーに対するクレーム騒ぎにもなった。実際のところは、赤ちゃんがしゃべる意味のない声を拾ってランダムにつなげただけのもので、たまたまそう聞えてしまったという単なる空耳騒ぎだったということが確認されている。また、この人形とゲームソフトは、偶然同じ会社の音声ファイルを使用していたとのことだ。
ソニーファンのみなさん、任天堂はおもちゃを使って宗教活動したりなんかしないから安心してね!