ゲーム開発で科学技術創造立国を狙うアメリカ - National STEM Video Game Challenge -

 アメリカ・オバマ大統領は16日、科学技術創造立国政策「Educate to Innovate」の一環として、ゲームをテーマにしたキャンペーン「National STEM Video Game Challenge」を実施することを発表した。

 このキャンペーンは、国家の科学レベルのバロメータであるScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Math(数学)の4つの学問(STEM)をゲームを通して若い人たちにもっと身近に感じてもらおうという目的ではじめられるもので、国内のゲーム開発者を対象に、小学4年生以下の子供向けにSTEMに興味を持つきっかけとなるような携帯ゲームを開発してもらう「The Developer Prize Challenges」部門、国内の小学5年生〜中学2年生の全生徒を対象に、STEMをテーマにした画期的で面白いゲームを企画してもらう「The Youth Prize Challenges」部門の2つの部門からなり、優秀作品には賞金が贈呈される。作品のエントリー受付期間は2010年10月12日から2011年1月5日まで。

 オバマ大統領の肝いりで始まったこの政策には、中国やインド、韓国などが猛烈な勢いで科学技術分野で若い優秀な人材を輩出するようになってきている一方で、アメリカ国内の若者の間ではSTEMへの関心が薄れてきており、世界一の科学技術国としてのアメリカの地位が危ぶまれてきているという背景もあるようだ。

情報ソース:Joan Ganz Cooney Center - National STEM Video Game Challenge