グリーンダムたんさようなら・・・-中国の強制PC検閲ソフト開発プロジェクトが凍結-

 インターネットに氾濫する有害な情報から青少年を保護するという名目で、中国国内で生産・発売される全てのパソコンにインストールが義務付けられた官製の強制PC検閲ソフト「緑バ※花季護航」(通称 グリーン・ダム)。※土へんに覇

 政府が4170万元(6億円)もの大金を投じて発足したこのプロジェクトに対し、インターネット閲覧の自由を求める中国のネチズンが大反発。ソフトウェアの完成度の低さや、開発資金の流れの不透明さなどの要因もあいまって、国内のコミュニティ掲示板はこの政策を批判するコメントで溢れかえり、中国のオタク絵師たちによって擬人化キャラクター「グリーンダムたん」まで生み出される騒ぎとなった。

↓グリーンダムたん。様々なバージョンが存在する。というか中国絵師のクオリティにも驚かされる。

※グリーンダムたんのその他のバージョンはこちらからどうぞ。

 結局、政策が施行された昨年の7月1日以降、このソフトがインストールされたのは国内の一部のネットカフェや教育機関のみにとどまっていたのだが、とうとう中国政府からソフト会社への資金援助が完全にストップしてしまったようで、これらのソフト会社も北京のオフィスを閉鎖し、開発プロジェクト自体も凍結されるというなんともお寒い結果になってしまったようだ。

情報ソース:China Green Dam web filter teams 'face funding crisis' - BBC News
参考情報:http://blog.goo.ne.jp/dongyingwenren/e/9453b5d647517fbc480dc87bfb8413bb